カヌーは免許も要らず、若者からご年配の方まで年齢、体力差を問わず幅広くエンジョイできるスポーツです。しかし、カヌーと一言でいっても、とてもたくさんの遊び方があり、それぞれに遊ぶ場所や、
楽しみの内容もまちまちです。まず、自分のカヌーに対して持つイメージを作り、自分の理想に近い遊び方を見つけてください。
激流下り | クリークボート(クリークボーディング)、アルパイン(アルペンカヤッキング)、ビッグウォーター、パワーウォーターなどと呼ばれます。 川を下りますが、スタートからゴールまでの標高差が大きく1〜2m落差の落ち込みや、時には3m以上の滝も現れます。不規則な大波や真っ白に泡立ち、パドラーを引き込もうとするホワイトウォーターの中に大小様々な岩が立ちはだかります。そんな中を練習を重ねた技と、経験、判断力に基づいて知恵を絞り自然に真正面から立ち向かい、時には危険個所をエスケープして、カヌーを担いで陸上を歩きます。自然の中で自分の能力をフルに発揮し、難関を克服する充実感がそこにあります。 |
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艇の特徴
岩の隙間に突き刺さりにくい様に先端が丸くなっていたり、悪条件の水面上でも安定感があり、ここ一番という時にスピードが出せる高浮力を備えており、パドラーの技術を補ってくれます。初心者はこの種の艇を選択することにより、沈をして流されてばかりいる事を恐れずに、技術不足を艇に助けてもらいながらうまくなって行くことができます。 |
急流遊び | プレイボート(プレイボーディング)、リバーランニング、ダウンリバーなどと呼ばれています。 スタートからゴール地点までに適度な標高差があり、全般に急流が続きます。水面下の岩を流れが乗り越え岩の下流側では水が白く激しく泡立ち、まるで沸騰しているような部分(ホール)や、落ち込みの直後に高く長い波長の波(サーフウェーブ)があったり、岸近くや岩影には安心して止まれるエディーがあったりします。複雑な流れを自分の理想のラインで下りきる、途中で出会うサーフウェーブやホールで時間をとって、サーフィンやエンダーを楽しむ。そしてまた下る。艇の操作を楽しむパドリングとしては最もポピュラーな分野です。 |
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艇の特徴
底部前後方向に対する中心線の反り(ロッカー)があり、高い運動性能と直進スピード性能があります。艇の前や後ろが水中に潜り込ませやすいように薄くなっていたり、サーフィンがしやすいように底が平らになっていたりします。初心者にとっては、艇のボリュームが260リットルくらいが最も操作しやすく、それよりボリュームの大きな艇はより安定感を感じ、それよりボリュームが少なくなるほど技術を要します。ただ、水面状況がおだやかであれば、体格の大きな方でも小さなボリュームで楽しめます。 |
ホール&ウェーブ | ホワイトウォーター・カヌーロデオ、ロデオパドリングなどと呼ばれています。 急流逆巻くホールやサーフウェーブ上で、平面的に回転(フラットスピン)したり、3次元的に縦回転を繰り返したり、スノーボードのハーフパイプライディングやスケートボード、ボディーボードのようなフリースタイルを楽しんだり、競技として競ったりするためのボートです。パーク&プレイと呼ばれるジャンルです。 |
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艇の特徴
ウェーブやホールから流されずに連続した技を続けられるようにボディーのコックピット周りに大部分の浮力(ボリューム)が集中しています。前後はウェーブスをライスしやすい様に極端に絞り込まれ、ウェーブの上を滑りやすいように底は純平面、スベリや回転コントロールのための際立ったエッジなどが特徴です。確立された技だけではなく、様々な技(動き)の可能性を示してくれます。 |
静流 ツーリング |
川旅、リバーツーリング、リバートレッキングなどと呼ばれたりもします。 カヌーの操作そのものを楽しむというよりも、大自然を体で感じながら旅をする(たとえ1日であっても)。その移動手段が列車やジェットでなく、小さな手漕ぎカヌーであるだけのことです。行く手には爽快な空気があり、動物と出会い、時には雨や厚さ寒さなどと共存することになるかもしれません。この分野に精神面での世捨て人が多いのは、旅の途中で本当の自分を見つけてしまった人が多いからかも知れません。あなたもそうなるかも知れません。 |
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艇の特徴
障害物の少ない川の下流域や湖での操作を踏まえて、回転性能よりも直進とスピード性能が非常に高くなっています。艇も全体に大き目で安定性もあり、多くの荷物を楽々とパッキングできます。 |
カヌーポロ&プール | カヌーポロを知っていますか? プールなどの水上のラインで仕切られたコートを使用し、2チームが相手チームのゴールにポールを投入する5人チーム対戦型ボールゲームのカヌーポロです。カヌーの操作とドリブル、パス、シュートどれをとってみてもスピードと迫力があり、急発進、急ブレーキを繰り返してボールをパスしながらゴールネットを揺らすゲームは我を忘れて熱中してしまう楽しさがあります。 見ていても初心者がゲームに参加しても楽しめるスポーツです。大会やゲームなどの詳しい日程などはお問い合わせ下さい。 |
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艇の特徴
競技規則にもある前後先端部にはバンパーが標準装備されており、ぶつけても相手選手やプールサイドを傷つけません。底は前後方向にそりあがり(ロッカー)が付き、後部デッキの薄さと相まって限られたコート内で、素早い回転が可能な最先端デザインです。 |
レディース&ジュニア | 女性や子供専用として設計されたわけではありませんが、そのボートの特徴として、非力、体格が小さい方などに最適なモデルです。 |
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艇の特徴
艇自体の重量が、世界中でトップクラスの軽さで、陸上を肩に担いで移動する時も負担が最小限です。しかも、安全強度も世界トップクラスです。コックピット周辺も低く設計されていますので、パドリングの邪魔になりません。 |
キャンプ& カヌー |
週末に家族で川辺や湖にキャンプに出かける時などの、最適パートナーがこの種のボートです。 テントを張り終え昼食のバーベキューも終わったら、ちょっとひと漕ぎ。早朝1人でテントを抜け出し、鏡のような湖面にそっと漕ぎ出す。そんな使い方がよいでしょう。 |
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艇の特徴
全体的に安定性があります。家族や恋人と2人で楽しめる2人乗りや、海辺で波乗りなども楽しめる開放的なボードタイプ(シットオントップ)もあります。 |
カヌー スクール |
日本はおろか世界中のカヌースクールでも多く使用されているタイプです。 カヌーを操作するためのごく初歩の技術から上級技術やエスキモーロールを修得するのに理想的な形状です。変なクセが無く、正しいパドリングに正確で素直な動きをしてくれます。 |
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艇の特徴
足を踏ん張る足掛けは、乗る人間が変わるたびに調整をしなくてもよいように5段階の突起があり、好きな部分に踏ん張ることができます。足元から膝下は、艇自体に非常に強度があるので邪魔な補強材が無く、転覆時脱出する時にも、足が引っかからずにいとも簡単に脱出でき安全です。 |